鎌倉、まぼろしの風景。

     イメージの翼に乗って中世鎌倉を妄想するページ。

:::::目次:::::

:::Top:::

:::1.天平の星の井19Apr:::

:::2.虚空蔵菩薩堂:::

:::3.霊仙山20Apr:::

::: 4.飛竜の都市23Apr:::

:::5.分水嶺25Apr:::

:::6.道の意匠27Apr:::

:::7.修験道の現在形29Apr:::

:::8.鎌倉の白い岩:::

:::9.セキサンガヤツ:::

:::10.若宮大路のカレンダー:::

:::11.神奈川県の鷹取山:::

:::12.鎌倉の正三角形:::

:::13.鎌倉の名の由来:::

:::14.今泉という玄武:::


亀の謎 集

知る者は言わず
言う者は知らず
《老子》






資料集


きっかけ


はじめに


鎌倉の名の由来

     
 七つ森と言う山が宮城県にある。笹倉山、松倉山、撫(なで)倉山
大倉山、鉢(はち)倉山、鎌倉山、遂(とが)倉山という7つの山が
重なり合っていて、仙台市からでも眺めることができるらしい。
 タンガラ森という小さな山が西側に隠れていて、ほんとうは8つの
山なのだそうだ。アサイナサブローが灌漑工事をして出来た山だと言
う、伝承の風景なのだ。

 大分県竹田市にも七つ森というところがあって、こちらは古墳群だ。
 宅地になって今は4つしか無いのだそうだ。円墳と前方後円墳が公
園の様になってあるらしい。
 日本の文化は南から北へと広まったと思っていたのだけれど、そう
でもないらしい事は、最近の網野さんの本などに多く書かれている。
この二つの七つ森をみると、なるほど、九州に来た宮城県人が「これ
は七つ森だ」と名付けたんだろうなと納得出来る。
だって、後から名付けられた方が、いつも小さくて新しいのだから。
古墳は山より小さくて、山ができた時より新しい。

 その宮城県の七つ森には「倉」という名がそれぞれについている。
 倉というのは、「高いところ」という意味を持っていて、ドロボーよ
け、ネズミよけに、貴重なものを高いところに仕舞った。それが倉庫と
しての倉という名になったのだそうだ。だから倉というのは山を表す言
葉でもある。

 さて、撫倉山は波打つ山、大倉山は大きい山、と、名付けた人の気分
になって写真を眺めていくと、「鎌倉山」はお釜の形、なのだった。
 お寺の鐘のような形の山だ。富士山の様に裾野をひいて山頂が尖った
山ではなくて、もこっといきなり立ち上がって、頂上が平たい山。
 お釜を伏せた形、かまどの形、雪で作った「かまくら」の形なのだ。
 宮城県にはたくさんの鎌倉山があって、仙台市青葉区作並の鎌倉山と
白石の小原の鎌倉山はネットの写真で見る限り、こんなお釜型だった。

 神奈川県鎌倉市の名の由来はいろいろあって、どれもが頷ける説なのだ。
山脈がカマド型というのもあるし、アイヌ語でkamaは平らな磐、というの
もある。「鎌倉山」という名の山が宮城県だけではなく全国にたくさんあ
るのを見ると、鎌倉と言う一般的な名があって、町の名前としては鎌倉市
だけが独占して残ったと思われるのだ。ジョンと言ったらジョン・レノ
ン、みたいな命名だ。(古、、)
 釜倉が鎌倉になったのは、このあたりに鍛冶屋さんが多かったことも関
係すると思うし、東国の有名人、中臣鎌足にちなんだとも思う。それは置
いといて。
 鎌倉にはお釜の形の山は無い。何が一体カマだったのか?
:::(次に続けます。):::
 
  ***亀子***(15Jun.2007-14Jun.2012)
 
     

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