鎌倉、まぼろしの風景。90 
鎌倉、まぼろしの風景。

          
     イメージの翼に乗って中世+近世鎌倉を妄想するページ。

星座早見盤と地形図を持って、鎌倉の地上の星座を探検中です。


汲沢の五霊神社


:::::目次:::::

:::Top最新のページ:::

・・・地図上の直線
地図に線を引くとわかる設計
(ランドデザイン)

・・・地上の星座
天体の運行を取り入れた景観

:::1.天平の星の井19Apr:::
:::2.虚空蔵菩薩堂:::

3.霊仙山20Apr:::

:::4.飛竜の都市:::
:::5.分水嶺:::

6.道の意匠:::

:::7.修験道の現在形:::

:::8.鎌倉の白い岩:::

:::9.セキサンガヤツ:::

10.若宮大路のカレンダー:::

11.神奈川県の鷹取山:::

12.鎌倉の正三角形:::

:::13.鎌倉の名の由来:::
:::14.今泉という玄武:::

:::15.夜光る山:::

:::16.下りてくる旅人:::

:::17.円覚寺瑞鹿山の端:::

:::18.鎌倉の獅子(1):::
:::19.望夫石(2):::
:::20.大姫の戦い(3):::

21.熊野神社の謎:::
22.熊野神社+しし石:::

23.北鎌倉の地上の昴:::

24.ふるさとの北斗七星:::

25.労働条件と破軍星:::

26.北条屋敷跡の南斗六星:::

:::27.星と鎌と騎馬民 :::

28.江の島から見る北斗と昴 :::
29.由比ケ浜から見る冬の星 :::

:::30.鎌倉の謎(ひと休み) :::

31.御嶽神社の謎:::

32.塔の辻の伝説(1) :::
33.昇竜の都市鎌倉(2):::
34.改竄された星の地図(3):::
35.すばる遠望(小休)(4):::

36.長谷観音レイライン:::

37.星座早見盤と金沢文庫:::

38.鎌倉の墓所と鎮魂:::

39.ふるさとは出雲:::

40.義経の弔い:::

41.「塔の辻」の続き:::

42.子の神社:::

:::43.松のある鎌倉(1):::
:::44.星座早見盤と七賢人(2):::
:::45.山崎の里(3):::
:::46.おとうさまの谷戸(4):::
:::47.将軍のいましめ(5)井関隆子:::

:::48.ふたつあることについて:::

:::49.万葉集の大船幻影(休憩):::

:::50.たたり石:::

:::51.鎌倉の十三塚:::

52.陰陽師のお仕事:::

53.坂東平氏の大三角形と星:::
54.大船でみつけた平将門:::

55.神津島と真鶴:::

56.鷹取山のタカ
(八王子市と鎌倉市)
:::
57.鷹取山のタカ2(鷹の死):::
58.鷹取山のタカ3(宝積寺):::

:::59.岩瀬、伝説が生まれた所:::

60.重なり合う四神:::

:::61.洲崎神社:::
:::62.語らない鎌倉:::

:::63.吾妻社:::

64.約束の地(小休):::

65.若宮大路の傾き(星の都1):::
66.國常立尊(星の都2):::
67.台の天文台(星の都3):::

68.鎌倉の摩多羅神:::

69.地軸の神(星の道1):::
+++おわびと訂正+++
70.鎌倉と姫路(星の道2):::
71.頼朝以前の鎌倉(星の道3):::

72.環状列石のしくみ
(五芒星1)
:::
73.環状列石の使い方
(五芒星2)
:::
74.関谷の縄文とスバル
(五芒星3)
:::

75.十二所神社のウサギ:::

:::76.針摺橋:::

77.平安時代のジオラマ:::

78.獅子巌の四神
(藤原氏の鎌倉)
:::

79.亀石によせる:::

80.山頂の古墳:::

:::81.長尾道路の碑
(横浜市戸塚区)
:::

82.柏尾川 天平の大船幻想1 :::
83.玉縄 天平の大船幻想2 :::
84.長屋王 天平の大船幻想3 :::
85.万葉集と七夕 天平の大船幻想4 :::
86.玉の輪荘 天平の大船幻想5 :::

:::87.実方塚の謎(1)
鎌倉郡小坂郷上倉田村
:::
:::88.戸塚町の謎(2)
鎌倉郡小坂郷戸塚町
:::
:::89.こぶた山と雀神社(3):::
:::90.雀神社の謎(4)
栃木県宇都宮市雀宮町
:::
:::91.実方紅雀伝説と銅(5)
茨城県古河市
:::

:::92.北鎌倉の悲劇:::

:::93.こぶた山と奈良東大寺:::

:::94.王の鳥ホトトギスとミソサザイ:::
:::95.悪龍と江の島:::

96.海軍さん通りの夕日:::

▲★97.今泉不動の謎:::
98.野七里:::
99.染谷時忠の屋敷跡:::

100.三ツ星とは何か
(またはアキラについて)
:::

:::48.ふたつあることについて:::
101.亀の子山と磐座、火山島:::
102.秦河勝の鎌倉:::
103.由比若宮(元八幡):::
104.北鎌倉八雲神社の山頂開発:::
105.北鎌倉 台の光通信:::
106.鎌倉の占星台:::
107.六壬式盤と星座早見盤:::
:::108.常楽寺 無熱池の伝説:::
:::131.稲荷神社の句碑:::
:::132.鎌倉に来た三千風:::
:::146.幻想の田谷 横浜市栄区田谷:::
150.鎌倉 五芒星都市:::
158.第六天社と安部清明碑:::
159.桜山の朱雀(逗子市):::
160.双子の二子山と寒川神社:::
:::161.ゴエモンの木:::
:::134.ここにあるとは 誰か知るらん:西郷四郎、会津と鎌倉:::
:::166.防空壕と遺跡(洞門山の開発):::

167.地上の銀河と星の王1(平塚市):::
168.地上に降りた星の王2
(鹿嶋神宮、香取神宮、息栖神社)
:::
174.南西214度の縄文風景(金井から星を見る):::

::: 175.おんめさま産女(うぶめ)伝説 (私説):::
176.おんめさまとカガセオ:::

177.南西214度の縄文風景 2
(大湯環状列石とカナイライン)
:::

178.御霊神社と鎌倉
(南西214度の縄文風景3)
:::

179.源頼朝の段葛とカガセオ
(南西214度の縄文風景4)
:::

::: 184.鎌倉の小倉百人一首:::

::: 185.鎌倉の小倉百人一首 2:::

:::156.せいしく橋の伝説:::
:::109.北谷山福泉寺の秘密:::
:::192.洞窟と湧水と天女:::
:::198.厳島神社の幟旗:::


資料集

きっかけ

はじめに

メール* 亀子
ブログ:鎌倉、まぼろしの風景(ブログ)


90.雀神社の謎(4)栃木県宇都宮市雀宮町          

 小蓋山を検索していたら、雀神社に出会った。
茨城県古河市の渡良瀬川のあたりで、雀神社
と小蓋宮稲荷神社とがあったのだ。横浜市戸
塚区にある小雀という地名が気になっていたの
で、見逃せなかったのだ。

雀神社の由来には、川の近くにあることから暴
れ川の鎮めの宮(しずめのみや)から、すずめ
に変わったものだろうと書かれているそうだ。
雀神社については「塾長の徒然草」に詳しい。
参照:「塾長の徒然草」雀神社その1ーその5
このブログで、雀神社は四方を守る四神の朱雀
ではないかと語られている。すばらしい。

都の御所の南門を朱雀門(すざくもん)と言って、
そこから都の南端の羅城門(らじょうもん)まで、
朱雀大路が通っている。その朱雀にあたるのが
雀神社だ。塾長さんの説明はとても丁寧だ。

栃木県宇都宮市の真南には藤原実方の奥方の
墓と伝えられる雀宮神社があって、雀宮という駅
がある。日光街道第16番めの雀宮宿だ。ここが
朱雀であるとすると、宇都宮市の真東は青龍。
鬼怒川にあたる。西は鹿沼街道だ。日光御幣使
街道。東武日光線もJR日光線も、東北自動車道
もある。街道を表す西の白虎は、いまも元気に活
躍中だ。北は金井町。山脈の南端、玄武である。

もうひとつ、茨城県古河市の総鎮守の雀神社の
例をあげる。
北は太平山公園の中央にあたる。玄武だ。
東は粟宮。川が何本か流れている。西は栃木県
佐野市の伝統文化伝承館のある長法寺の参道
の南端、旧秋山川の渡し場があったであろうあ
たり。
中心は栃木県下都賀郡藤岡町富吉町。
ここには一区、二区、三区という地名があって、
まるで横浜市戸塚区戸塚町のようで、不思議な
気分になる。

それでいよいよ、横浜市戸塚区の小雀について、
である。
小雀が朱雀であると仮定しよう。その北に何が
あるか、地図に線をひいてみよう。
朱雀の中心をどこに決めたらいいだろうか。小雀
の御霊神社に向かう神社前バス停から線を引くと
汲沢の五霊神社の上を通る。その先は泉区のしら
ゆり公園だ。朱雀大路にならって、南から北まで
4kmとすると、このあたりが玄武。東は上倉田町
の谷戸の中央。実方塚の西側で川を越えれば
戸塚町の皇谷交差点にあたる。
西は俣野公園の北側で、旧街道が通る旧ドリー
ムランドの北東にあたる。
中心はG沢高校。以前から地図上で謎の地点と
してあったところだ。源義経の首塚を中心とした
逆さの五芒星を描くと、真南が江島神社辺津宮
北東がこの地に当る。汲沢の五霊神社の南で、
まさかりガ渕の北東だ。
参照:40.義経の弔い

それでなにがわかったのか。実際に行ってみた。
まさかりガ渕とは、台地の傾斜地の公園だった。
その台地は城山の様で、風情の在る旧道が中央
を通っていた。深い谷戸があり、鎌倉市関谷の縄文
の台地のようだった。

平安時代に、ここに都から来た貴人が居て、その
周辺を地元の武士団が固めていた。と想像しよう。
北、西、南が台地の山頂になっていて、中央の台地
を守っている。汲沢の五霊神社の石碑では、この地
が上俣野であり大正村であると語っていた。
それでなにがわかったのか。
いっそう戸塚区の謎が深まった気がした。

91.実方紅雀伝説と銅(5)茨城県古河市に続けます。
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  ***亀子***( 3 Jun 2008-7 May 2012)
 
     

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