鎌倉、まぼろしの風景。206 

鎌倉、まぼろしの風景。


          
     

イメージの翼に乗って「星月夜の鎌倉」を妄想するページ。

星座早見盤と地形図を持って、鎌倉の地上の星座を探検中です。


北鎌倉の石仏

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亡備録 私的用語集
大淀三千風の日本行脚文集


+++キリシタンと江戸文化

110.東渓院菊姫
北鎌倉と豊後竹田

111.キリシタンの二十三夜

112.東慶寺の姫

113.徳川直轄地の
キリシタン

114.キリシタン受難像

115.江戸の幽霊
お岩とお菊

116.江戸の狂歌師
酔亀亭天広丸

117.江戸の蕎麦とお菓子

118.禁止された教え

119.葛飾北斎の1834年
旅する江戸人1

120.近松門左衛門の1719年
旅する江戸人2

121.大淀三千風の1686年
旅する江戸人3

122.大淀三千風の鴫立庵
123.柴又帝釈天の1779年
旅する江戸人4

124.飯島崎の六角の井

125.古狸塚

126.六地蔵・芭蕉の辻と
潮墳碑

127.キリシタン洞窟礼拝堂

128.十字架の菜の花

129.黙阿弥の白波五人男

130.大山の木食上人
旅する江戸人5

133.「忠直乱行」を読む
旅する江戸人6

135.駿河大納言忠長の遺業
旅する江戸人7

136.松平忠長の侍達
旅する江戸人8

137.許六と芭蕉

138.忠直とサンチャゴの鐘
豊後竹田と北鎌倉

139.沖の花(大分 瓜生島伝説)

140.鎌倉の庚申塔1・キリスト磔刑図
141.鎌倉の庚申塔2・嘆きの猿
142.鎌倉の庚申塔3・猿の面

143.曾根崎心中の道行き

144.義経千本桜の幻惑

145.建長寺のジョアン

147.椿地蔵と手まり歌

148.鎌倉という名の火祭り

149.玉藻ノ前と殺生石

151.不屈の第六天社(藤沢)
152.第六天の女神(戸塚)
153.玉縄城の第六天(鎌倉)

154.お花畑と後北条氏

155.落柿舎と鎌倉地蔵

157.平塚の4手の庚申塔

162.十文字鳥居と手水鉢
(藤沢市江ノ島)

163.八橋検校の秘曲と「千鳥」

164.半僧坊と明治憲法

165.夜空にかかる十字架
(明月院の谷)

169.馬頭観音の天衣(1)
170.マリアの石碑(2)
171.マリアの影を石に刻む(3)

172.六地蔵、葎塚(むぐらづか)と芭蕉(山梨県)

173.化粧するお地蔵様

180.大淀三千風のすみれと芭蕉

181.謡坂と善智鳥
(うとうざかとウトウ)

182.善知鳥と江戸大殉教

183.芭蕉の見た闇
(名古屋市・星崎)

186.キリシタンの古今伝授

187.鎌倉仏教とマニ教

188.謎の桜紋

189.西行と九尾の狐

190.○と□ (丸と四角、マリアとイエス)

191.踊場の猫供養塔(横浜市泉区)

193.貞宗院様の遺言(貞宗寺:鎌倉市植木)

194.崇高院様の山門(成福寺:鎌倉市小袋谷)

195.鎌倉光明寺54世松誉上人(書かれた文字1)

196.涌井藤四郎の新潟湊騒動(書かれた文字2)

197.鎌倉大仏縁起・(書かれた文字3)

199.扁額にある記号(書かれた文字4)

200.こゆるぎの松
(1鎌倉の小動)

201.城山公園の石碑
(2大磯の小動)

202.小ゆるぎの里
(3寒川の小動)

203.謡曲「隅田川」と田代城主

204.イボとり地蔵の小石

205.港町の杯状穴

208.キリシタンと庚申様(すばる星3)


江戸文化に
キリシタンの影響を見る。

見ず 聞かず
言はざる までは
つなげども
思はざる こそ
つながれもせず

(心に思う事を
罰する事はできない)

諸国里人談 巻三一「三猿堂」
菊岡沾凉(米山)著1743年刊



写真集
私説:キリシタン遺物と
その影響下に作られたと思われる
石碑と石仏


亀の蔵

「鎌倉、まぼろしの風景」
の要約。

書かなかったことや
後から書き足す事ども。


知る者は言わず
言う者は知らず《老子》

資料集

きっかけ

はじめに

メール* 亀子

Twitter:@ninayzorro

ブログ:鎌倉、まぼろしの風景(ブログ)

   

東日本大震災で被災した方々に心よりお見舞い申し上げます。

キリシタンと江戸文化


新しくブログという場所で、沸き出す謎を書き留めていくことにしました。
 鎌倉、まぼろしの風景(ブログ)
 過去の記事はこちら。ホームページは新しいアドレスで現在も進行中です。
 鎌倉、まぼろしの風景(HP)

**********

 「鎌倉、まぼろしの風景」から、小さなリーフレットができあがる。
 「星月夜の鎌倉と塔の辻」という題名で、地湧社から出版される。作者はきし亀子。デザイナーのグッドアイデアで、7月7日が出版日になった。

 北鎌倉のアーティスト、夢草さんが、美しい挿絵を描いてくださった。5月の薫る風の中を歩き出して行く美女が表紙になる。
 そのリーフレットの続きを、この場所からまた始めようと思う。

すばる星について、1・2・3と分けて、思いついたことを語りたい。
新しいことを知ると、今まで不思議だったことがスルスルと繋がって一つの物語になる。書かずにはいられない。

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206.庚申様はすばる星


 『「白樺の小径」賢治と夜空ー西洋星座図と曼陀羅とのあいだーby 銀の星 』というHPに、宮沢賢治の文語詩「庚申」が載っていた。著者の銀の星さんは引用を快く許してくださった。ありがとうございます。
******
 次の、賢治の文語詩を御覧下さい。なお、〈庚申(こうしん)〉は‘かのえさる’の日ということですが、すばる星・昴宿の別名でもあります。

 庚 申

 歳に七度はた五つ、
 庚の申を重ぬれば、
 稔らぬ秋を恐(かしこ)みて
 家長ら塚を埋(をさ)めにき。

 汗に蝕むまなこゆゑ、
 昴(ばう)の鎖の火の数を、
 七つと五つあるはたゞ、
 一つの雲と仰ぎ見き。


(現代語訳)
年に庚申さまをお祭りする‘かのえさる’の日は普通六回あるが、年によって七回や五回になる時は、稲の実りが悪い。
そうした秋の不作を恐れて、家長たちは庚申塚を祭ったのである。
家長たちは、農作業の汗で目をいためていたので、庚申さま(すばるの星々)を、七つとか五つ、あるいはぼんやりとした一つの雲のようにしか仰ぎ見ることができなかった。

******

 庚申様とはすばる星のことなのだという。驚いた。

 すばるとは冬の星座の牡牛座にあって、プレアデス星団とも言う。星がたくさん集まって輝いている。昔、麦まきの時期を、この星の高さを測ることで知ったという。農業をする上で重要な星なのだ。田の神様とも山の神様とも言うそうだ。

 すばる星は六連星(むつらぼし)とも呼ばれる。六個の星が糸で貫かれているという想像だ。でも目のいい人はもっとたくさんの星に見えるだろうし、昔の空は今よりずっと暗かったから、普通の人だって軽く六個以上の星を見たのではないか。なぜ六連星と言うのか。ずっと不思議だったその事が、宮沢賢治の詩で解けたのだ。

 庚申の日は60日に一度巡ってくる。一年に6回あるのが普通なのだ。ところが7回あるときもあり、年に5回しかないときもある。旧暦で数えると1ヶ月は今より短いからそうなるらしい。
 それで東北地方では、庚申の日が一年に7回や5回の時は、稲が不作だと言われていたのだ。
 だからそんな年には、村の家長達は集まって庚申塚を建てたのだという。

 老いた農夫は長年の農作業で、目に汗が入ったせいで、視力が弱くなっている。それですばる星を7つとか5つとかに数えてしまう。あるいはただ一つのぼんやりした雲に見えてしまうのだ。
 宮沢賢治の農夫を労わる姿が見えるような詩である。

つまりすばる星は6個の星でなければならないのだ。豊作を祈願するために。
 あれは六連星だよと、子供達に教えるのだ。7ではない。5でもない。
 あれは6個と数えるのだよ、と。

「すばる星は六連星とも呼ばれている。」

 たったそれだけの伝承に、不作に怯える農夫たちの心情が込められていたのだ。
 それで「六連星は庚申様」と伝えられてきたのだと思う。

星神を祀ると、まつろわぬ神の名が出てきてしまう。縄文の古い神が蘇ってしまう。
だけど農夫たちは田畑を耕すのに、やはり星を頼りにしていたのだ。
 太陽の位置で決めたりはしなかったのだ。
 彼らは六連星とは石碑に書かずに、庚申と彫った。
 星を崇めることを憚って、庚申と言い換えたのだと思う。

 庚申講は江戸時代に公認された祭りである。でもそれが星神であるとは、書かれていない。
庚申講は道教の祭りで、「三尸の虫が、、、」などと、農民の迷信や蒙昧を印象付けるような説明がなされる。今もまことしやかに、「夜寝ないで虫が出てこないように、、」などと語られている。
それは漢籍の知識のある御坊様の説明であって、農民たちの真実ではないのだと思った。
庚申の日が来るたびに、今年は六回にならないと心配する彼ら。不作になることを何よりも恐れていた農民たち。凶作になりませんようにと。
 その切実な願いが、庚申の星神に向けたれていたことを、宮沢賢治の詩が、語っている。




 ところで、丙午(ひのえうま)も、甲子(かっし)も、皆60年に一度である。なぜ「庚申」なのか。
 それはまだよく分からない。わからないままに「すばる星3」に書こうと思っている。


 

      


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  ***亀子***
( 17 Jun. 2012)

     

   
十字形手水鉢(神奈川県藤沢市)

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・・・地図上の直線
地図に線を引くとわかる設計
(ランドデザイン)

・・・地上の星座
天体の運行を取り入れた景観

:::1.天平の星の井19Apr:::
:::2.虚空蔵菩薩堂:::

3.霊仙山20Apr:::

:::4.飛竜の都市:::
:::5.分水嶺:::

6.道の意匠:::

:::7.修験道の現在形:::

:::8.鎌倉の白い岩:::

:::9.セキサンガヤツ:::

10.若宮大路のカレンダー:::

11.神奈川県の鷹取山:::

12.鎌倉の正三角形:::

:::13.鎌倉の名の由来:::
:::14.今泉という玄武:::

:::15.夜光る山:::

:::16.下りてくる旅人:::

:::17.円覚寺瑞鹿山の端:::

:::18.鎌倉の獅子(1):::
:::19.望夫石(2):::
:::20.大姫の戦い(3):::

21.熊野神社の謎:::
22.熊野神社+しし石:::

23.北鎌倉の地上の昴:::

24.ふるさとの北斗七星:::

25.労働条件と破軍星:::

26.北条屋敷跡の南斗六星:::

:::27.星と鎌と騎馬民 :::

28.江の島から見る北斗と昴 :::
29.由比ケ浜から見る冬の星 :::

:::30.鎌倉の謎(ひと休み) :::

31.御嶽神社の謎:::

32.塔の辻の伝説(1) :::
33.昇竜の都市鎌倉(2):::
34.改竄された星の地図(3):::
35.すばる遠望(小休)(4):::

36.長谷観音レイライン:::

37.星座早見盤と金沢文庫:::

38.鎌倉の墓所と鎮魂:::

39.ふるさとは出雲:::

40.義経の弔い:::

41.「塔の辻」の続き:::

42.子の神社:::

:::43.松のある鎌倉(1):::
:::44.星座早見盤と七賢人(2):::
:::45.山崎の里(3):::
:::46.おとうさまの谷戸(4):::
:::47.将軍のいましめ(5)井関隆子:::

:::48.ふたつあることについて:::

:::49.万葉集の大船幻影(休憩):::

:::50.たたり石:::

:::51.鎌倉の十三塚:::

52.陰陽師のお仕事:::

53.坂東平氏の大三角形と星:::
54.大船でみつけた平将門:::

55.神津島と真鶴:::

56.鷹取山のタカ
(八王子市と鎌倉市)
:::
57.鷹取山のタカ2(鷹の死):::
58.鷹取山のタカ3(宝積寺):::

:::59.岩瀬、伝説が生まれた所:::

60.重なり合う四神:::

:::61.洲崎神社:::
:::62.語らない鎌倉:::

:::63.吾妻社:::

64.約束の地(小休):::

65.若宮大路の傾き(星の都1):::
66.國常立尊(星の都2):::
67.台の天文台(星の都3):::

68.鎌倉の摩多羅神:::

69.地軸の神(星の道1):::
+++おわびと訂正+++
70.鎌倉と姫路(星の道2):::
71.頼朝以前の鎌倉(星の道3):::

72.環状列石のしくみ
(五芒星1)
:::
73.環状列石の使い方
(五芒星2)
:::
74.関谷の縄文とスバル
(五芒星3)
:::

75.十二所神社のウサギ:::

:::76.針摺橋:::

77.平安時代のジオラマ:::

78.獅子巌の四神
(藤原氏の鎌倉)
:::

79.亀石によせる:::

80.山頂の古墳:::

:::81.長尾道路の碑
(横浜市戸塚区)
:::

82.柏尾川 天平の大船幻想1 :::
83.玉縄 天平の大船幻想2 :::
84.長屋王 天平の大船幻想3 :::
85.万葉集と七夕 天平の大船幻想4 :::
86.玉の輪荘 天平の大船幻想5 :::

:::87.実方塚の謎(1)
鎌倉郡小坂郷上倉田村
:::
:::88.戸塚町の謎(2)
鎌倉郡小坂郷戸塚町
:::
:::89.こぶた山と雀神社(3):::
:::90.雀神社の謎(4)
栃木県宇都宮市雀宮町
:::
:::91.実方紅雀伝説と銅(5)
茨城県古河市
:::

:::92.北鎌倉の悲劇:::

:::93.こぶた山と奈良東大寺:::

:::94.王の鳥ホトトギスとミソサザイ:::
:::95.悪龍と江の島:::

96.海軍さん通りの夕日:::

▲★97.今泉不動の謎:::
98.野七里:::
99.染谷時忠の屋敷跡:::

100.三ツ星とは何か
(またはアキラについて)
:::

:::48.ふたつあることについて:::
101.亀の子山と磐座、火山島:::
102.秦河勝の鎌倉:::
103.由比若宮(元八幡):::
104.北鎌倉八雲神社の山頂開発:::
105.北鎌倉 台の光通信:::
106.鎌倉の占星台:::
107.六壬式盤と星座早見盤:::
:::108.常楽寺 無熱池の伝説:::
:::131.稲荷神社の句碑:::
:::132.鎌倉に来た三千風:::
:::146.幻想の田谷 横浜市栄区田谷:::
150.鎌倉 五芒星都市:::
158.第六天社と安部清明碑:::
159.桜山の朱雀(逗子市):::
160.双子の二子山と寒川神社:::
:::161.ゴエモンの木:::
:::134.ここにあるとは 誰か知るらん:西郷四郎、会津と鎌倉:::
:::166.防空壕と遺跡(洞門山の開発):::

167.地上の銀河と星の王1(平塚市):::
168.地上に降りた星の王2
(鹿嶋神宮、香取神宮、息栖神社)
:::
174.南西214度の縄文風景(金井から星を見る):::

::: 175.おんめさま産女(うぶめ)伝説 (私説):::
176.おんめさまとカガセオ:::

177.南西214度の縄文風景 2
(大湯環状列石とカナイライン)
:::

178.御霊神社と鎌倉
(南西214度の縄文風景3)
:::

179.源頼朝の段葛とカガセオ
(南西214度の縄文風景4)
:::

::: 184.鎌倉の小倉百人一首:::

::: 185.鎌倉の小倉百人一首 2:::

:::156.せいしく橋の伝説:::
:::109.北谷山福泉寺の秘密:::
:::192.洞窟と湧水と天女:::
:::198.厳島神社の幟旗:::
:::206.庚申様はすばる星(すばる星1):::
:::207.六所神社のすばる星(すばる星2):::


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