鎌倉、まぼろしの風景。

     イメージの翼に乗って中世鎌倉を妄想するページ。

:::::目次:::::

:::Top:::

:::1.天平の星の井19Apr:::

:::2.虚空蔵菩薩堂:::

:::3.霊仙山20Apr:::

::: 4.飛竜の都市23Apr:::

:::5.分水嶺25Apr:::

:::6.道の意匠27Apr:::

:::7.修験道の現在形29Apr:::

:::8.鎌倉の白い岩:::

:::9.セキサンガヤツ:::

:::10.若宮大路のカレンダー:::

:::11.神奈川県の鷹取山:::

:::12.鎌倉の正三角形:::


亀の謎 集

知る者は言わず
言う者は知らず
《老子》






資料集


きっかけ


はじめに


鎌倉の正三角形

     
キリスト教の聖書(英語)には、縦の文字を繋いだり、
斜めに文字を拾ったりすると、ヒットラーとか、世界大
戦とか、未来を啓示した様な不思議があると言う。
 それは面白いけれど、まったくの偶然だと私は思う。
他の本でも探せば、驚く様な文字が拾えるだろう。
だけどそれを見つけた人は、すっごく嬉しかったと思う。
だから偶然を楽しみに、定規を持って地図を眺めてみる。

 稲村ヶ崎の東隣に霊山崎はあったそうだ。その上の山
が霊山山(りょうぜんざん)だそうだ。高名な僧侶の名
を持つその山に仏法寺跡がある。その遺跡発掘をからめ
た座談会をネットで読んだ。仏法寺は広い極楽寺の境内
の中の、寺の一つだそうだ。
有鄰 第430号 座談会 中世鎌倉の発掘

 そこに『鎌倉の東の端と西の端に、称名寺と極楽寺と
いう律宗の寺がある 』という文があった。気になった。
 称名寺とは、横浜市にある金沢文庫として有名な北条
氏の寺だ。確かに鎌倉の東の端だ。それとは別の称名寺
が鎌倉にはある。今泉不動として知られる、陰陽の滝の
ある古刹だ。ここもやはり鎌倉の東端ではあるだろう。
 じつは、若宮大路と十王岩を結ぶライン(参考:4.飛
竜の都市)を延長すると、この今泉不動の真上を通るの
だ。偶然だと思っていたのだけれど、やってみよう、と、
仏法寺跡と称名寺今泉不動を線で結んでみた。

 ところでこの座談会で、称名寺と極楽寺について語っ
た西岡先生という方は、神奈川県立金沢文庫主任学芸員
なのだった。そう、称名寺とは金沢文庫の方だったのだ。
 だから始めっから、誤解の上の作図だったのだった。

 さて、仏法寺跡と今泉不動を結ぶ長い線を、西に向け
て30度に伸ばす。そうして西側に大きな正三角形を作
った。その頂点には、玉縄城趾があった。今は無い、美
しい五芒星を思わせる五角形の城郭の山城だ。

 以前、天台山ー住吉城趾ラインで正三角形を作ったと
き、その頂点は野村総合研究所跡地になった。北条氏常
磐邸跡とも言う。天台宗発祥の地の天台山と、将軍星住
吉3神に並んで、北条さん、凄い位置にご自宅を造った
ねって笑ってしまった。仏法寺霊山山と称名寺、玉縄城
の取り合わせも、なかなかだと思った。

 それで満足すればいいのに、もう一つ、作図をしてみ
た。霊山山仏法寺跡と称名寺今泉不動ラインの東側に正
三角形を作った。頂点は逗子市山の根二丁目の山だった。
寺も何も無い。熊野神社があるだけだ。ところがここは、
松本寺の跡なのだと言う。明治の廃仏毀釈で廃止された
寺だそうで、逗子大師延命寺の末寺なのだそうだ。

 逗子エリアなので、とりあえず追っかけない事にした。
でも、気になる。鎌倉の地図上に幻の正三角形を描くと
そこには不思議な偶然が待っていて、想像を誘うのだった。

  ***亀子***(7Jun.2007-14 Jun.2012)
 
     

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